社会課題解決の
取り組み

Commitment to Resolving Societal Issues

北海道のための原動力となり、
これからも北海道と
共に歩むための
新たな挑戦。

北海道が直面している社会課題

北海道は全国より10年早く人口減少が進行

当社は1929年の設立以来、地域の皆さまの暮らしを支えてまいりました。
創業当時、日本は人口が増え続け、社会や経済の成長とともにエネルギーの需要も増加。しかし、現代の日本は人口減少の局面に入っており、とりわけ北海道では深刻な課題が生じています。

人口減少により積み重なる
社会課題によって「悪循環」が
生まれてしまっている

社会課題 働き手不足 医療格差 税収減 交通網の維持 商店街の減少 空き家増加 学校の合併・閉校 温暖化(外的要因も課題の1つ)/悪循環 人口減少・少子高齢化→経済活動への影響→地域産業への影響→インフラ・サービスの低下→人口減少・少子高齢化

北海道の179市町村のうち
65%(177市町村)が
「消滅可能性自治体」に該当

※2024年「人口戦略会議」報告書による

北海道と共に
持続可能な未来を目指して

社会課題解決に取り組み
新たな企業価値を
創造する

北海道のための原動力となり、これからも北海道と共に歩むため
「地球環境」と「ウェルネス」という2つの成長軸のもと、新たな挑戦への一歩を踏み出しました。
エア・ウォーター北海道がこれまで培ってきた多様な事業・人材・技術という強みを活かして、
「持続可能な社会」と「安全・安心で豊かな暮らし」の実現を目指します。

北海道から
新たなビジネスを生み出す。

エア・ウォーターの森

札幌市桑園のオープンイノベーション施設「エア・ウォーターの森」。北海道の豊富な資源を活用し、社会課題解決に向けた事業を創出。研究機関・大学・地域自治体・地元企業と連携し、アイディアと共創によってイノベーションを生み出す。

大学や企業、自治体と連携し新事業を創出する様子
大学や企業、自治体と連携し新事業を創出
交流会やイベント、新ビジネスへの支援の様子
交流会やイベント、新ビジネスへの支援など様々な取り組みを企画
エア・ウォーターグループの食材を活用したレストラン・カフェやキッチンラボ
エア・ウォーターグループの食材を活用したレストラン・カフェやキッチンラボ

社会課題の解決に取り組む
市町村に寄付します。

ふるさと応援プログラム

社会課題解決に取組む道内全179市町村を対象に、寄付制度「ふるさと応援H(英知)プログラム」を創設。北海道を支える市町村が担う大切な役割に着目し、社会課題解決に取組む事業・取り組みをエア・ウォーターグループが応援する仕組み。

民と官が協働する様子
民と官が協働し地域課題に共に向き合う
地域課題解決に貢献する新事業の例
地域課題解決に貢献する新事業の創出
自治体を対象に寄付の様子
8年間で総額10億円を自治体を対象に寄付

脱炭素社会実現への取り組み

エア・ウォーターと地域の協力で
未利用資源をエネルギーに変える。

エア・ウォーターの森

エア・ウォーターグループは、グループ各社がもっている資源に加え地域の特色を活かし、地域で発生した未利用資源からクリーンなエネルギーを創出する「地産地消の資源循環型エネルギー供給モデル」の構築に取り組むことで、社会課題解決に貢献していきます。

地産地消の資源循環型
エネルギー供給モデル

  • バイオメタン
    バイオメタン

    未利用の家畜ふん尿から発生するバイオガスを、液化バイオメタンに加工し、クリーンな燃料を提供しています。

    ※バイオメタンは、下水汚泥や生ごみ、家畜ふん尿などバイオマス由来の「バイオガス(CH4:60%、CO2:40%)」から、CO2分を取り除いた「メタンを主成分としたガス」のことです

  • CO2回収装置
    CO2回収装置

    お客様の工場内にCO2回収装置を設置し、濃度10%程度の燃焼排ガスからCO2を分離回収する取り組みを行っています。回収したCO2はドライアイスに加工し、ドライアイスユーザーに提供します。

  • 水素
    サプライチェーン
    水素サプライチェーン

    当社は、水素ガスの豊富な知見と技術を有しており、既存用途のサプライチェーンのクリーン化や水素エネルギー社会の実現に向けて、自治体や産業界と連携しながら、取り組みを進めています。

  • 垂直太陽光発電
    垂直太陽光発電

    この太陽光は、垂直に設置するので場所をとらない画期的システムです。農地・牧草地・畑地とも共生可能なのは、両面で発電ができるため、発電出力が傾斜型と変わらないからです。

  • バイオコークス
    バイオコークス

    「幌加内町バイオマス有効活用コンソーシアム」に参画し、当社は実証事業の計画立案補助、バイオコークス事業プロセスの設計、バイオコークス製造プラントの設計を行っています。

  • B5
    バイオディーゼル
    B5バイオディーゼル

    北海道内の工事現場で使用する建設機械などの燃料として、バイオディーゼル燃料を混合した軽油(B5軽油)の供給・使用を開始し、当社は北海道内最大級の自社製造設備でB5軽油を製造します

  • 小水力発電
    小水力発電

    北海道内において、小水力発電開発の検討・調査を進めてまいります。各調査や開発については、各地域の自治体や各ステークホルダーと連携の上、地域活性化に資するものを目指します。

エア・ウォーター北海道の
脱炭素取組事業

検討(FS調査)
水素関連事業
  • 石狩市

    GPI石狩洋上風力利用グリーン水素検討

    石狩湾新港で建設中の洋上風力発電所から発生する余剰電力を活用した水素製造を、石狩市・札幌市等の地元地域での水素利活用など、技術・経済・制度等の課題を抽出します。

  • 函館市

    海洋エネルギー利用水素製造並びに水素利活用検討会

    函館エリアにおいて、洋上水素製造・貯蔵及び水素利用供給の事業化に向けたFSを実施中であり、水素サプライチェーンモデルを構築を検討します。

  • 札幌市

    札幌市水素利活用検討会

    札幌市が水素の街づくりを目指しており、札幌市内において5MW級、石狩市地区には20MW級の水電解装置の設置を計画し、市内にグリーン水素供給を検討します。

  • 千歳市

    千歳市内におけるグリーン水素供給に向けた共同検討

    地産地消型のグリーン水素供給に向け、需要家のニーズを踏まえて水素製造・貯蔵サイト候補地の検証や輸送方法等、最適な供給方法を検討します。

バイオガス・バイオコークス・太陽光・水力発電
  • 美瑛町

    脱炭素先行地域案における小水力発電事業の検討

    美瑛町との包括連携協定締結(2024年5月)の一環で、地域の資源を活かした小水力発電事業を提案。小水力発電事業を軸として、観光都市ならではの脱炭素先行地域の構築を目指します。

    参加企業
    CoIU(飛騨高山大学)、㈱森とみずのちから、エア・ウォーター北海道㈱
    期間
    2025年度~
    美瑛町の脱炭素先行地域案における小水力発電事業の検討
    ※イメージ
  • 苫小牧市

    産業間連携を活用したカーボンリサイクル実装調査事業

    苫小牧を中心に広域的なCCU・カーボンリサイクルの市場を創出するCO2マネジメント事業者を検討し産業間連携の実現を目指します。(㈱NTTデータ経営研究所、エア・ウォーター㈱)

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実証事業
水素関連事業
  • 三笠市

    三笠市H-UCGによるブルー水素サプライチェーン構築実証事業

    石炭と木質バイオマスによるガス化技術の実証及び生産ガスからの水素精製・CO2分離回収によるブルー水素製造技術の実証並びに三笠市内での最適な水素サプライチェーンの構築します。

  • 室蘭市

    既存のガス配送網を活用した
    小規模需要家向け低圧水素配送モデル構築・実証事業

    室蘭市所有の風力発電電力の一部を使い、水電解製造装置で水素と酸素を製造、LPG配送網等に混載可能な円筒型水素吸蔵合金タンクに充填。そのタンクを需要家まで配送し副生酸素も養殖などに活用する実証を行います。

    参加企業
    室蘭市、室蘭工業大学、㈱産学連携機構九州、大成建設㈱、㈱弘電社、エア・ウォーター北海道㈱ほか
    期間
    2022年~2025年度
    小規模需要家向け低圧水素配送モデル構築・実証事業
  • 豊富町

    未利用天然ガスのDMR法を活用した水素製造実証事業

    メタンを主成分とする温泉付随天然ガスからCO2を直接排出せず水素を製造し、同時に近隣の需要家へ供給、地産地消型の水素サプライチェーンを構築します。副生物の炭素は多層カーボンナノチューブとして市場展開を目指します。

    参加企業
    戸田工業㈱、豊富町、室蘭工業大学、雪印メグミルク㈱、エア・ウォーター㈱ほか
    期間
    2023年~2025年度
    未利用天然ガスのDMR法を活用した水素製造実証事業
バイオガス・バイオコークス・太陽光・水力発電
  • 幌加内町

    そば殻を原料に用いた
    低コストバイオコークス製造技術の実証事業

    そば殻を原料に低コストバイオコークスの製造技術を実証並びに町内公共施設にバイオコークス温水ボイラーを設置、温水供給の実証を行います。また製鉄所の電気炉における石炭コークス代替の実証も行います。

    参加企業
    戸田工業㈱、豊富町、室蘭工業大学、雪印メグミルク㈱、エア・ウォーター㈱ほか
    期間
    2023年~2025年度
    そば殻を原料に用いた低コストバイオコークス製造技術の実証事業

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稼働中
バイオガス・バイオコークス・太陽光・水力発電
  • 千歳市

    垂直設置型太陽光発電による
    積雪地域及び農地での事業性を実現

    従来の太陽光発電で課題となっていた「積雪による発電効率の低下」する課題に対し、当該設備のパネル位置を積雪深を考慮した高さで設置することで発電効率を下げずに事業性を実現します。

    参加企業
    AWファーム千歳㈱、エア・ウォーター㈱
    期間
    2023年~
    垂直設置型太陽光発電による積雪地域及び農地での事業性を実現
  • 大樹町

    未利用バイオマスを活用した液化バイオメタン
    地域サプライチェーンモデルの構築

    家畜ふん尿を発酵させて取り出したバイオガスをLNGの代替燃料となるLBMに加工し、地域でエネルギーを生産し、消費する地域循環型のサプライチェーンを構築します。近隣工場のボイラー燃料、LNGトラック、ロケット燃料などとして活用しています。

    • よつ葉乳業㈱(十勝主幹工場)の工場で使用する燃料として販売
    • インターステラテクノロジズ㈱が開発しているロケットで使用予定
    • 帯広ガス㈱の都市ガス原料、舶用燃料など(実証済み)
    未利用バイオマスを活用した液化バイオメタン地域サプライチェーンモデルの構築

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水素ステーション
水素関連事業
  • 札幌市

    移動式水素ステーション

    2018年3月、道内初となる商用水素ステーションとして開設しました。札幌市月寒にある当社の敷地内に設置されています。

    移動式水素ステーション/定置式水素ステーション(2025年4月開業予定)
  • 札幌市

    北海道初 大規模商用水素ステーション
    エア・ウォーター水素ステーション札幌大通東開業

    燃料電池車(FCV)に加えてFCバス、FCトラックなど大型商用車両への充填に対応、水素充填設備を2ライン搭載しメンテナンスやトラブル時が発生してもいつでも充填できる運営体制としています。また、「水素モデル街区」に札幌市が後年建設を計画している集客交流施設への水素供給も予定しております。

    詳しくはこちら

    参加企業
    エア・ウォーター株式会社
    エア・ウォーター水素ステーション札幌大通東
  • 室蘭市

    移動式水素ステーション

    2016年3月に北海道初の水素ステーションとして開所し実証事業を経て、2020年4月より道内2番目の商用水素ステーションとして稼働しています。

  • 鹿追町

    家畜ふん尿由来の
    水素製造・水素ステーション開業

    家畜ふん尿を発酵させてバイオガスを取り出し、そこからさらに水素をだけを取り出し、FCフォークリフトや燃料電池で使用する実証を行ってきました。エネルギーの地産地消など、水素の持つポテンシャルを確認し、2022年4月に商用化しました。
    東京オリンピックで使用したFCVを鹿追町や企業で導入しています。(計23台)

    参加企業
    ㈱しかおい水素ファーム
    (鹿島建設㈱、エア・ウォーター㈱)
    移動式水素ステーション/定置式水素ステーション(2025年4月開業予定)

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事業の一部受注
水素関連事業
  • 室蘭市

    五洋建設株式会社 室蘭工場
    (水素や太陽光を利用した再エネ100%工場)

    水電解装置でグリーン水素を製造し、水素吸蔵合金に貯蔵。不足分を当社がバックアップ。これらの原料として燃料電池で発電します。太陽光発電と併用して再エネを100%を目指しています。

バイオガス・バイオコークス・太陽光・水力発電
  • 釧路市

    阿寒マイクログリッド
    (家畜ふん尿からのバイオマス発電)

    NEDO事業等を活用したメタン発酵バイオガス発電事業の知見をもとに、新たな電力システムの構築事業とは一線を画した地域マイクログリッド事業の構築を進め、地域振興に資する事業展開を図ります。

    阿寒マイクログリッド(家畜ふん尿からのバイオマス発電)

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エア・ウォーター北海道は
北海道の持続可能な
未来を築くために、
これからも挑戦を続けます。